ラベンダーと星空の約束
毛穴なんて無いようなツルツルスベスベな肌。
白くて透明感のあるマシュマロみたいに美味しそうな肌を見ていると、
つい触ってみたくなり…
頬っぺを撫でて怒られた。
「何やってんのさ!」
「瑞希君て
ヒゲ生えたりするの?」
「は…? 生えるに決まってるでしょ?
僕だって男だもの。人よりは薄いと思うけどさ」
生えるのか……
そう言われても俄(ニワ)かには信じ難い。
一つ屋根の下で半年以上一緒に暮らしてるのに、
ヒゲが生えてる所も、
剃ってる所も一度も見たことないし……
「今度ヒゲ見せて?」
「やだよ!」
「その顔にヒゲって不思議で納得いかないんだけど。
一度でいいから剃ってる所見せて?」
「そんなに言うなら…見せてあげるよ……
ただし!僕も紫ちゃんのを見せてもらうからね?」
「私、ヒゲなんて生えないよ」
「僕のヒゲを見るなら、
君のワキと下の毛見るから」
「ヒゲとそれが何で同価値なのよ……」