ラベンダーと星空の約束
 


出来合いのお惣菜とチキンとピザ、それからお菓子やジュース等を沢山買い込み、スーパーマーケットを後にした。



来た時と同じ様に瑞希君にコートを貸してあげ柏寮に戻ると、

買物袋を下げて流星の部屋に向かった。



クリスマスパーティーは流星の部屋で行う。



今日に限らず全員で集まる時は、大体において流星の部屋を使わせて貰っている。



1階の角部屋の流星の部屋110号室と、その真上の私の部屋210号室は、

他の部屋より少しだけ広い。



広いからという理由なら、
私の部屋でパーティーをしてもいいのだけど、


女の子の部屋だということで、
紳士な亀さんは遠慮してしまうらしい。



他の皆の部屋でやらない理由もそれぞれあって……



亀さんの部屋はホラーだからハロウィンでしか使いたくないし、


たく丸さんの部屋には入った事はないけれど、

アイドルグッズが溢れて座る場所がないらしい。



瑞希君の部屋は

「僕、部屋を散らかされるの嫌だからダメ。」

その一言でNGとなっている。




流星の部屋に入ると、高さ30cm位の小さなクリスマスツリーが机の上に置かれていて、

キラキラしたモールや電飾が部屋の壁に飾られていた。




「お帰りー買い出しありがとー

飾り付けこんなんで良かった?

去年使った物をそのまま同じ様に付けただけなんだけど」



「いいと思うよ。

大ちゃん、悪いけど亀さんとたく丸君に準備出来たって言ってきてくれる?

僕達買ってきた物、皿に並べてるから」



「了ー解」





私と瑞希君が料理やお菓子を並べ終えると、

ちょうどいいタイミングで
亀さんとたく丸さんが入ってきた。



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