ラベンダーと星空の約束
 


「ご、ごめん…」




フォローしたつもりがお説教タイムになり、謝っていると、流星がこう言ってくれた。



「瑞希、折角のクリスマスだからさ…お説教はその辺にして始めよ?」



「大ちゃんはいつも紫ちゃんに甘いよねー。
惚れた弱みってヤツだよねー」



「………」





この前も思ったけど、
瑞希君は私達の関係に相当ストレスが溜まってるみたい。



最近の彼の言葉の端々にトゲが見られて…もう苦笑いしてごまかすしかない。



まだ何か言いたげな瑞希君。
亀さんに止められ、口を尖らせながらベットの上に座った。



流星は瑞希君の隣のベットの上に座り、
私と亀さんとたく丸さんは床に座った。



買ってきた料理は床の上に所狭しと並べられ、

クリスマスソングのBGMを小さく流しながら、紙コップのジュースで乾杯した。



3年生の2人が三月で卒業するまで、後何回集まる機会があるのだろう。



アットホームな空気の中で、
こうやってワイワイするのが好きだった。



4月になれば新入寮生が入って来る楽しみもあるけれど、

このメンバーで集まるのは後少し…



そう思うと一抹の淋しさを感じてしまう。



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