ラベンダーと星空の約束
◇
元気を取り戻し、シャワーでも浴びようと支度をしていると、
部屋のドアが小さくノックされた。
瑞希君だろうと思い、確認せずにドアを開けたが、
そこに立っているのは流星だった。
帰って来たんだ…
一時間しても戻らないから、今夜は慶子さんの所に泊まるのかと思っていたよ…
流星は心配そうな視線を向ける。
「具合どう?
調子悪いのに、気付いてやれなくてごめん」
「…もう大丈夫…」
「本当?良かったー!
そうだ、これ食べてよ。
さっき、あまり食べてなかったって聞いたからさ、
これなら腹に入るかと思って買って来た」
流星が差し出したコンビニの袋には、
ゼリー系の補助食品やヨーグルトが入っていた。
「ありがとう…」
驚いた。
頭の中はエロばかりだと思っていたのに、こんな風に心配してくれるなんて……