ラベンダーと星空の約束
 


「あの…えーと…アハハハ…」



どうしよう…
取りあえず笑ってごまかしたけど、どんどん詰め寄ってくるから逃げたくなった。



トイレに行く振りをしようかと思った時、女子2人が話しに入って来た。




「ちょっとー、あんた達、紫に馴れ馴れしくしないでよね!」



「そうだよ。
紫に用があるなら、うちらを通さないとダメだから!」




確かこの二人は…
昨日少しだけ話しをした、山田さんと鈴木さん。



あれ…
昨日は“月岡さん”と名字で呼ばれたのに、今日は“紫”になってる。
何で?



突然親しげな態度を取られ、嬉しいけど戸惑ってしまった。



私を抜きに、話しはどんどん盛り上がって行く。



「じゃあさ、3、3で放課後カラオケ行かね?
親睦会やろうぜ!」



「どうしよっかなー…
オゴリなら行ってもいいけどねー」



「もち奢るって!OK?
やったマジ嬉しー!」




3、3ってことは、私も人数に入っているんだよね?


カラオケ…
得意じゃないけど…と言うより、行ったことがない。



< 89 / 825 >

この作品をシェア

pagetop