ラベンダーと星空の約束
「あの…えーと…アハハハ…」
どうしよう…
取りあえず笑ってごまかしたけど、どんどん詰め寄ってくるから逃げたくなった。
トイレに行く振りをしようかと思った時、女子2人が話しに入って来た。
「ちょっとー、あんた達、紫に馴れ馴れしくしないでよね!」
「そうだよ。
紫に用があるなら、うちらを通さないとダメだから!」
確かこの二人は…
昨日少しだけ話しをした、山田さんと鈴木さん。
あれ…
昨日は“月岡さん”と名字で呼ばれたのに、今日は“紫”になってる。
何で?
突然親しげな態度を取られ、嬉しいけど戸惑ってしまった。
私を抜きに、話しはどんどん盛り上がって行く。
「じゃあさ、3、3で放課後カラオケ行かね?
親睦会やろうぜ!」
「どうしよっかなー…
オゴリなら行ってもいいけどねー」
「もち奢るって!OK?
やったマジ嬉しー!」
3、3ってことは、私も人数に入っているんだよね?
カラオケ…
得意じゃないけど…と言うより、行ったことがない。