彼と私と私の姉



「柚っ」



私を柚と呼ぶのはコイツとあと1人だけ。


だから…



「おはよ★捺夏 ナツカ」



捺夏は幼なじみで

私のことはなんでも知ってる。




家族のことも、3ヶ月前のことも。



「今日も朝から愛しの先生のとこ?」


苦笑いしながら聞かれた。


あれだけ公の場で毎日告白すれば、

やっぱり噂にはなるもので。



もう全校が知っていると言っても間違いない。


「もっちろん!今日もフラれたけど〜」



笑いながら泣いたマネをする。



すると「どんまいどんまい」と頭をなでてくれた。


「髪がー」とか言ってる間に


先生が入って来る。



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