~恋の芽生え、愛の証~
love5
僕らが卒業し、真先生は採用試験に合格するために勉学へ励むのであった。
2012年 僕らの学校はある学校と統合して、新しくなる。
卒業した僕らから見るそこは荒地としか思えないが笑
さ 溜息吐く。
「真先生がいないとこんなに寂しいんだ・・・。
自分の中でこんなにも彼の存在が大きくなっているなんて。
それに、統合してから、築きあげてきたものが崩れているように思えてならないわ」
ケータイを見る。
「あたし、どうしたらいいんだろう。
わかんないよ、まるで答えのない世界にいるみたい」(悲しい感じ)
真 「困った時はお互い様。何かあったら言ってくださいね」
さ 思い出す。
電話をかける。
真 座っている。
ケータイを取る。
「もしもし」
さ 「真せんせ、」
真 「泣いてる!?」(ケータイを離して言う)
「どうしたんですか?」(ケータイを戻す)
さ 「あたし、どうすればいいのかもうわからなくて。
今の学校の状態をどうすればいいか・・・」
真 「まず落ち着いてください」
さ 「はい・・・」(深呼吸)
真 『愛しのさな先生を泣かせてるなんて・・・。
君には涙なんて似合わない。笑顔が花のように可愛らしいのに!』
さ 「すみません。もう大丈夫です」
真 「無理しないでくださいね。
俺は、さな先生のままでいいと思いますから。
さな先生の生徒に対する気持ちがきっと届きますよ」
さ 「真先生・・・」
真 「辛くなったらまた電話してください。
俺に言って気が済むのなら何度だって聞きますから。
いつだって、味方ですから」
さ 「ありがとうございます」
電話を切る。
「あたしらしさ・・・か。
頑張ろう」