もう二度と恋なんてしないと思ってたのに...
第三章 好きになったかも...?
(美生サイド)
はぁ〜。
1時間目サボろ。

そう思い私は、
屋上の1番隅っこに座った。

...ガチャ



誰か入ってきたのかな?
まぁ、私には関係ないし。


石川仁輝?
...屋上に入ってきたのはこいつだった。

どうやら、こいつは
私がいるのに気づいていないようだ。

私にとってはラッキーだけど。

...するとあいつは、

「美奈...会いてぇよ...ゴメンな...
俺のせいで死なせて...
次は幸せにするから...」
小さい声で呟いた。

ヤバイ。全部聞こえちゃった。

...って、おいおいおい!

あいつ私の方来てるし。
そして、あいつが私の所へ来た。

するとビックリした顔で
「お前...いたのかよ。」と言われた。

ちょっとムカついて
「いたら悪いの?
先に来たの私だし。」
そう言った。

「別に悪いとは誰も言ってないだろ。」

「顔にでてるのよ。」

「あっそ。」

「大体、誰のせいで
屋上にいると思ってるのよ?」

「あっ...。
俺のせいだろ?
それは謝る。ゴメン。」

案外素直なのね。
こういう時だけは。
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