デビル双子にいじられてます。







ふー。







「美味しかったー」







この双子料理において天才かも。ってくらいに美味しかった。美味しすぎた。






ドヤ顔であたしを見下ろす双子もいつもはイラつくけど、美味しさの余韻が残っていて全然そんな気になれない。





「だろ~。俺ら凄い?」





「うん」





「見直しただろ」




「うん」




「よーっしじゃ~あ~、テレビでも見るとしますかねえ弟よ」





「そうですねえ兄貴。今日は「世界の料理」がやってますよー」




「うん……って、帰らないの?」






そのままスムーズにリビングへ移動しようとしている双子が、あたしの方をみてにーっと笑う。









……あ。









この笑いはやばいぞ。






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