デビル双子にいじられてます。

少し話をしましょうか。







*      *      *






「――――――で、その日も親が二人とも夜遅くまで働いてて。…まあでも8時には帰ってくる予定だったんだけど、雨がすごくて風もあって、ついでに仕事も残ってて。……ひ、」






「……大丈夫だから落ち着け」







こんな雨だから多分兄貴はこの家の中にはいるんだろう。





そんで、こんな奴を慰めてる俺を見たら爆笑するんだろう。








とか考えたのは後のことだ。








自分でも何してんのか全くわかんねえし、雷に怯えながら話すコイツを何で慰めてんのかも全くわかんねえ。






少し震えてる肩を、小っちゃい頭を引き寄せたいとか―――――考えんじゃねえ俺の頭!








落ち着け俺が落ち着け。









「それで、あたしは一人で待ってることになったんだけど、」











そう、コイツの話を聞け俺。









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