デビル双子にいじられてます。
「どうしたの楓弥」
「うおっ!」
くっそ。
いきなり顔近づけんじゃねー。やめろ今はやめろ。
「え、ちょ、楓弥。本当に大丈夫?顔真っ赤だけど」
「…ぅ、るせえなブス!」
「オイ」
いや、ん?コイツブスなのか?
あれ、幼稚園の時……コイツ告白されてなかったか?
そういえば、いつだってコイツは、意外にモテてたような――――――
情景が次々に浮かんできた。
コイツが告白されて、柄にもなく奴は照れて顔を赤くさせてて。
………。
……あ?
なんで俺焦ってんだ?
は?
……は!?
と、少しあたふたしていた時。
「っひ!」
というアホらしい声と共に、ふわっとした香りが鼻を掠めた。