デビル双子にいじられてます。
「はぁ?………マジっすかブタ子さん」
「……マジっす」
「ホラ見ろ」
認めたくはないが、自分から抱き付いてしまったのは事実。
やっぱり正直が一番。
ただね。
無言の桃真が怖いんだよね。なんで怒ってるのか知らないけど怒ってるっぽいんだよね。
ていうか幼稚園の時一度も怒らなかったような。
てことは、相当やばいことで怒ってるってこ(自主規制)
さあどうする愛梨選手。
「…あ、あっはっはー。今日課題多いんだよね、あたし自分の部屋行ってくるね☆」
おおっとォ、ここはKY作戦に躍り出たァ!
「ま~だ話は終わってねーよー?ぶーちゃん」
だがしかし桃真選手華麗にスルーだァアア!!
カーーーーーン!!
ここで終了のゴングが鳴ったー!愛梨選手ギブアーーップゥ!勝者桃真選手ぅうう!
……と、あたしの頭の中で実況が終わったところで。
あたしは白目寸前だった。いや、もしかしたら白目だったかもしれない。
桃真の笑顔が妙に輝いていることしかあたしにはわからなかった。