デビル双子にいじられてます。

「ぶーちゃん、俺今ちょ～～ムカついてんだよね。楓弥に」





「えっ、ちょ、ハァ！？俺！？」





「え、楓弥？何で？」





「なんでだと思う～？」






桃真は相変わらずの色気で聞いてきた。……そんなこと言われても。





怒ってる理由さえわからないのに楓弥に怒ってる理由なんて分かるはずもない。







「正解は～ぁ」





「へ、」





「―――――――、」





「……は？」







桃真がいちいちあたしの耳に口を寄せ、内緒話のように呟いた言葉は、あたしにとっては意味がわからないものだった。




いや、だって、そんな感情楓弥に対して桃真が持たないはずで、もしも持ってたとすれば。







本当だとするならば、






「まだ意味なんて分からなくていーよ、鈍感さーん」







……と、色々考えを巡らしていてもすぐに桃真に断ち切られて、分からないままだった。








……結局、なんだったんだろう。