デビル双子にいじられてます。







入学初日、世間一般で言うイケメン……楓弥をボコってしまったあたしは、クラスから隔離されたように扱われていた。




女子からは反感の目、男子は……「女って怖い」という目。







当然友達と呼べる子は0、ということであたしは今憂鬱だ。







今考えるととても愚かなことをしたとは思うけど、入学初日からあれだけ注目されていた二人は逆にすごいと思う。







そんな二人はすでに持ち前の顔とトーク力で男女共に人気で、現に今も。







「俺遊園地がいー」





と、楓弥が言えば。





「わッ☆いいじゃないですかぁ☆」




「ウチもいきたぁい」




「私もーぉ」






やけに小文字多めの女子が反応して簡単に行き先が決定し。






班決めでも。







「桃真くぅん、一緒にまわろぉ?」





「あたしたちとまわった方が絶対楽しいってぇ」








きゃぴ☆みたいな女子に迫られる双子。











…………。







この人たち、気付いてない。








あたしを校舎裏に呼び出した先輩たちは情報が早いのか区別できていたけど。







この人たちは金髪の方をみて桃真くん桃真くんと言っていて、気付いている様子はない。









…………またか。








はい、もうあたしぶちっときたからね。









…と、一発かましてやろうかと思って一歩前に出た瞬間。










< 151 / 539 >

この作品をシェア

pagetop