デビル双子にいじられてます。
……よし。楓弥は置いとこう。
気を取り直して。
「えっと、稲嶺さんは一緒に班組んでくれるの?」
「えと、はい、よろしければ、なんですけど」
「……」
「あ、あの。どうかしましたか…?」
そぉ、っと心配そうにあたしを見る稲嶺さん。
その眼鏡の奥の双眸からは、本当に心配してくれていることが読み取れた。
………け、
「謙虚ぉおおおお!!」
「へ?」
「もう稲嶺さんやばい!ネガティブ通り越して謙虚!可愛い!」
「え、えと、そのっ…班は、」
「うんうん!組も組も!稲嶺さん!」
「……っはい!よろしくお願いします橘さん!神崎くんたちも!」
「…………え、」
「おー」
「ヨロシクね~、稲嶺さん」
「…………え、」
…………え、ちょ。
このままだとあたし、本当に、
『ヨロシクね?ぶーちゃん』
……………………………………………………………………………………………え。