デビル双子にいじられてます。








「……あ?……なんだアンタ」





「…ゃ、めてください……」





「…は?……邪魔よ、アンタ。退け」





「嫌、です」





「……あ?」





「嫌です……!」









ああ。








やっぱりあたしこの子好きだ。






ざ、と砂がこすれる音がして、あたしの目の前に影ができる。






少し震えているけど凛々しくまっすぐにたっている影。









……なんかあたし泣きそう。






今日喋ったばかりの子が助けてくれるなんて思ってもみなかった。








< 163 / 539 >

この作品をシェア

pagetop