デビル双子にいじられてます。
「まーたテメーいじめられてんのかよバーカ」
「元はと言えばアンタのせいですが!?」
腹立つんですけどお!!
「は?テメーが勝手に俺に……暴力振るってきたからじゃねーか!」
「え、何それ。あたしにパンチされたって素直に言えばいいのに。え、何。プライドが許さないとかそういう感じ?そういう感じなの?」
「ぅ……っぜーな!違うわ!」
「じゃあなに、今の間は。何なんですかー?」
「よーし、今からテメーの髪の毛を一本残らず毟ってやらぁ!」
「ハッ、上等。表出ろよ猿」
「もう出てるわ豚」
「っあんたねえ、「ハイハイハイハイそこまで~。勝者おさるー」
くそ、負けた。
……じゃなくて。
「なんでここに「窓から見えたからねえ。ちょっと退屈してたから行ってやろーと思ったらまさかのヒーローの登場があって出るに出れなかったんだよぶーちゃん」
あたしにセリフをぶった切って長文で答えた桃真はそのまま稲嶺さんの方をちら、と見る。
あたしもつられてみると―――――――え、嘘。
「……っ、」
え、え、え、
見間違いじゃなくて。
い、稲嶺さんが。
「爆笑してる!」