デビル双子にいじられてます。









「………だから~。オマエは、楓弥に、きらいって言われたから泣いたんだろ。悲しいんだろ」







「う、うん」






「だったら楓弥が好きってことだろ」








「………………?」






「なんでそこを理解しねえの?」





す……好き?








それは、ええと。








「ライクってこと「んな訳ねーだろ」






「……え、じゃあもしかして『好き』じゃなくて漢字で『隙』ってこと?」







「だから、オマエは楓弥のことを隙だと思ってるってなんだよそれ」







「デスヨネー」







それはさすがに分かって言ったんだけど、もう残ってるものは。










「ラブの方に決まってんだろ」








…コレしか残っていないわけで。








「オマエは楓弥のこと、男として見てんだよ。そーいう場面あっただろ、一回くらい」








「…………え、いやいやいやいや」







それは、え?うん。ないない。楓弥を男……?









そう思ったとたんに、楓弥にされたあれこれを思い出した。







雷の日、抱きしめられた(あたしからだけど)り、遊園地のとき、………思い出せばたくさんあるわけで。








「…………」








「ホラ、その顔はあるって顔だろ」










< 304 / 539 >

この作品をシェア

pagetop