デビル双子にいじられてます。
「………だから~。オマエは、楓弥に、きらいって言われたから泣いたんだろ。悲しいんだろ」
「う、うん」
「だったら楓弥が好きってことだろ」
「………………?」
「なんでそこを理解しねえの?」
す……好き?
それは、ええと。
「ライクってこと「んな訳ねーだろ」
「……え、じゃあもしかして『好き』じゃなくて漢字で『隙』ってこと?」
「だから、オマエは楓弥のことを隙だと思ってるってなんだよそれ」
「デスヨネー」
それはさすがに分かって言ったんだけど、もう残ってるものは。
「ラブの方に決まってんだろ」
…コレしか残っていないわけで。
「オマエは楓弥のこと、男として見てんだよ。そーいう場面あっただろ、一回くらい」
「…………え、いやいやいやいや」
それは、え?うん。ないない。楓弥を男……?
そう思ったとたんに、楓弥にされたあれこれを思い出した。
雷の日、抱きしめられた(あたしからだけど)り、遊園地のとき、………思い出せばたくさんあるわけで。
「…………」
「ホラ、その顔はあるって顔だろ」