デビル双子にいじられてます。







「っ」





どうしよ、声出なくなってきた。






あまりの恐怖に無意識に涙が出てくる。







「…………ねぇ、ここ出て外で話さない?」





「っ、」





やめて。





男は掴んでいた腕をそのまま引っ張り上げて、あたしを教室から無理やり出そうとする。






ホントに声が出ない。






「~~~~っ」





「ほら早く」






ぐいぐい、抵抗するあたしをよそに男はずんずん前へ進む。









――――――――と。










「お客様」







後ろからあたしが知った声が、響いた。









< 475 / 539 >

この作品をシェア

pagetop