デビル双子にいじられてます。
なんだか嫌な予感がする。かなり。
残念なことにあたしのこの予感は当たりそうな気がする、と楓弥が裏方から出てきたときに悟った。
なぜなら、
「オイ」
そう言って楓弥があたしの腕を掴んで、ずんずん抗えない強さで教室を出ていこうとしたから。
少ししか見えなかったけど楓弥の顔は……恐ろしいことになっていた。
ヒィ。
「え、ちょっと、接客、」
「知るか」
いやあの、ただでさえ数少ないのに。自分勝手すぎやしませんかね。
助けを求めようと皐月くんに目を向けると、心底ウザい顔で「頑張って!」あたしにエールを送っていた。
あ、頼りにならねえ。