愛を知ったとき

あと1分で6時間目が始まる。
その時…

「お前な、谷本に迷惑かけてんじゃねーよ。お前はほれ、俺の席座れ。お前の席は俺が座る。俺の席は1番前だから話したり寝たりできねーぞ?」

相坂くんが助け舟をだしてくれた…!
ありがたい…!

「えー、俺は俺の席を座る!そして、成美ちゃんと話す!」

ギロッ

相坂くんが睨む。怖い

「あー、はいはい。分かりやしたよ!ちゃんと勉強しろって事ね!」

相坂くんの睨みで高本くんはおとなしく、相坂くんの席に座った。

凄いなー!

「あ、ありがと」

「いえいえ」

たった1分の出来事であったが相坂くんは凄いなと思った瞬間であった。

そして、誰にも邪魔をされず授業を受けることができたのだ。

いらないことかもしれないけど後ろから見て、相坂くんの髪の毛は傷んでなくて、とても綺麗だなと思った。
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