愛を知ったとき

「ご、ゴメン!」

バレてしまった…

相坂くんは気づかなかったようで目を見開いている。
本当すいません!

「んで、何ですか?成美先輩!」

岳斗…絶対あたしを困らせようとしてる。

「あ…いや。がく…谷本くんのお兄さんが校門の前にいて、頼まれて弁当届にきただけだよ!」

「そーなんだ。ありがとうございます。でも、盗み聞きは悪いですよね?亮先輩。」

そこは謝ったじゃないか!

「ま、まぁ…どこまで聞いた?」

「えーと。あの人となんか話せましたか?って谷本くんが聞いてたところから!」

「そーか。なら大丈夫だな。」

「えー?ちょっとあますぎません?」

「いいんだって。俺がいいって言ったらいいんだよ」

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