愛を知ったとき
いろいろと考えてたから相坂くんは不思議に思ったみたい。

「なーんでもない!」

岳斗が懐くってことは相坂くん、いい人なんだろうな。

そう思って相坂くんを見上げると耳まで真っ赤に染まって片手で口を覆っていた。

「え⁉︎どうしたの⁉︎風邪⁉︎」

「え、いや、なんでもないよ。大丈夫。」

「本当に⁉︎保健室行ったほうがいいんじゃない⁉︎」

「大丈夫だから」

…風邪じゃなかったのかな?
それならいいんだけど

そんな会話をしていたらあっという間に教室に着いた。

いつもより早く学校に来たせいか、教室に入るとあたしと相坂くん以外は誰もいなかった。
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