余命、15分。
残り少ない時間くらいはせめて好きな所で過ごそうと、私は誰もいない屋上の真ん中に立った。

立ち入り禁止って書いてあるくせに、扉の鍵が壊れてるから簡単に入れちゃう。





家に帰るまでここで空を見つめるのが、私のここ一ヶ月くらいの日課だった。
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