彼とワタシの秘密事♡
地味子と転校生
あなたの周りに地味な子っていますよね?
その人にはきっと秘密があるはず…。
そう…。とても大きな秘密が…。
―――――――――――ーーーーーーーーーー
~リコside~
「あいつマジキモイんだけどー」
「だよねー!ザ・真面目ちゃんってカンジ!」
「だって、今どき三つ編みにピン底メガネとか…ありえなっ!」
「制服も校則通りだし…ちょーウケる!」
「「あははははっ!!」」
「…」
はぁ…。
今日も散々私の悪口言ってるし…。
にしてもちょっと言い過ぎやしませんかー。
そりゃあ、私は三つ編みにピン底メガネで制服も校則通りに着ている真面目ちゃんですとも!
わざわざこんなにダサいカッコしてる理由も知らないくせに!
…と言いたいのに言えない。
私、桜木リコ16才(高1)は、私の通う青雲高校では、地味で有名らしいです。
校内で地味といったら私!みたいな…。
このカッコをしているのには、深ぁーい理由があるのに…!
そんな事を考えていると、いつの間にかチャイムがなっていて、担任が教室に入ってきた。
「ホームルームはじめるぞー。席に着けー」
「「はーい」」
そんなのん気な返事をしながら自分の席に戻って行く人達…。
その人達を見ながらほっと一息。
理由は明確。これでしばらくの間悪口を聞かずにすむから。
「今日は、突然だが転校生を紹介する。」
え…この時期に?
今は二学期だし変な時期に来る人だなー
そんな事を考えていたら、転校生がいつの間にか教室に入ってきていた。
「きゃー!」
「ヤバい!超イケメン!」
女子の黄色い声ってこの事を言うのか…。
あー…うるさいー。
「お前ら、静かにしろ!!」
「「はーい」」
先生ナイスっ!!
「ほら、自己紹介しろ」
「はい。」
にしても、イケメンってこういう人の事を言うんだなー…やっぱりそこら辺の男子とは格が違う。モデルとかやってそう…
「羽鳥葉怜司です」
ハトバレイジねー。
レイジって響きが良いなー
「レイジってなんか良い響きー!」
いや、それ先に思ったの私だから!!
と、心の中でクラスメートにつっこむ私って…!
早く家に帰りたいー!
「じゃー、羽鳥葉は桜木の隣の席なー」
その担任の一言で私は凍りつく。
は!?ちょっと待って!何で私の隣!?また、いじめっ子グループに目付けられちゃうよー!
「うわぁー、怜司くんアイツの隣とか可哀想ー!!」
「あたしの隣の席来てー!」
「いや、あたしの隣の席でしょー!」
…うわぁー、クラスの女子全員を敵に回した気分だ…
―ガタンッ
その音で、さっきまで騒いでいた人達がその音のした方向にいたハトバレイジを見た。
「俺、ここで良いです」
突然の発言に皆驚いている。
それもそうだ。
だって、この学校で一番地味らしい私の隣なんて、皆なりたがらないから。
だから本来、窓側の列の一番後ろの席が余るのに、私の隣になった人達は皆その余っている席に行ってしまうから、いつも私の隣の席だけ誰もいない。
だから、隣いないとなんか悲しいなー…とは思ってたけど、この人が隣って言うのは違うでしょ!?
だって仮にも私、地味子だよ?地味子とイケメンじゃあ、差がありすぎだよー!
「よろしく」
そんな事をもんもんと考えていたせいで、いつの間にか隣の席に座っていたハトバレイジに全く気づかなかった。
「ぅわっ!!」
突然話しかけられたから変な声出ちゃったじゃん!
しかも、結構な音量で…。
「なに、アイツ。あんなでかい声出るんだー」
「ウケるー!!」
そんな声が聞こえてくる。
やだなー、これじゃあこのハトバレイジにもそのうち地味子だって言われる…。
そう思いながらも
「よ、よろしく」
と一言だけ言っておいた。
ーーー時間は流れ、あっという間に?放課後になった。
「やっと帰れる」
そう、ぼそっと呟く。
けれど、私のテンションは最高潮ー!
家に帰ったらやっと…!早く帰ろ。
そう思って教室を出ようとしたら、いきなり誰かに腕を掴まれた。
「わっ!」
いきなりの出来事によろけてしまった。
腕を掴んだのは、いつも私をいじめているグループのリーダー(なのかな?)の花村華月ちゃんだった。
見た目はすごく可愛いのに、裏の顔が恐ろしいんだよなー…。
「なによろけちゃってんのー?」
「ご、ごめんなさ…」
「いい?怜司くんの隣だからって調子乗んじゃねーぞ!怜司くんに近づいたらタダじゃ済まねーかんな!」
こ、怖い…ってか、表の顔と裏の顔のギャップが激しすぎる…。
「は、はい…」
そう返事をすると、急に華月ちゃんが笑顔になった。
「じゃあ、また明日ねー!あっ!!怜司くんもまた明日ー♡」
そう言って、華月ちゃんは、教室を出て行った。
その人にはきっと秘密があるはず…。
そう…。とても大きな秘密が…。
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~リコside~
「あいつマジキモイんだけどー」
「だよねー!ザ・真面目ちゃんってカンジ!」
「だって、今どき三つ編みにピン底メガネとか…ありえなっ!」
「制服も校則通りだし…ちょーウケる!」
「「あははははっ!!」」
「…」
はぁ…。
今日も散々私の悪口言ってるし…。
にしてもちょっと言い過ぎやしませんかー。
そりゃあ、私は三つ編みにピン底メガネで制服も校則通りに着ている真面目ちゃんですとも!
わざわざこんなにダサいカッコしてる理由も知らないくせに!
…と言いたいのに言えない。
私、桜木リコ16才(高1)は、私の通う青雲高校では、地味で有名らしいです。
校内で地味といったら私!みたいな…。
このカッコをしているのには、深ぁーい理由があるのに…!
そんな事を考えていると、いつの間にかチャイムがなっていて、担任が教室に入ってきた。
「ホームルームはじめるぞー。席に着けー」
「「はーい」」
そんなのん気な返事をしながら自分の席に戻って行く人達…。
その人達を見ながらほっと一息。
理由は明確。これでしばらくの間悪口を聞かずにすむから。
「今日は、突然だが転校生を紹介する。」
え…この時期に?
今は二学期だし変な時期に来る人だなー
そんな事を考えていたら、転校生がいつの間にか教室に入ってきていた。
「きゃー!」
「ヤバい!超イケメン!」
女子の黄色い声ってこの事を言うのか…。
あー…うるさいー。
「お前ら、静かにしろ!!」
「「はーい」」
先生ナイスっ!!
「ほら、自己紹介しろ」
「はい。」
にしても、イケメンってこういう人の事を言うんだなー…やっぱりそこら辺の男子とは格が違う。モデルとかやってそう…
「羽鳥葉怜司です」
ハトバレイジねー。
レイジって響きが良いなー
「レイジってなんか良い響きー!」
いや、それ先に思ったの私だから!!
と、心の中でクラスメートにつっこむ私って…!
早く家に帰りたいー!
「じゃー、羽鳥葉は桜木の隣の席なー」
その担任の一言で私は凍りつく。
は!?ちょっと待って!何で私の隣!?また、いじめっ子グループに目付けられちゃうよー!
「うわぁー、怜司くんアイツの隣とか可哀想ー!!」
「あたしの隣の席来てー!」
「いや、あたしの隣の席でしょー!」
…うわぁー、クラスの女子全員を敵に回した気分だ…
―ガタンッ
その音で、さっきまで騒いでいた人達がその音のした方向にいたハトバレイジを見た。
「俺、ここで良いです」
突然の発言に皆驚いている。
それもそうだ。
だって、この学校で一番地味らしい私の隣なんて、皆なりたがらないから。
だから本来、窓側の列の一番後ろの席が余るのに、私の隣になった人達は皆その余っている席に行ってしまうから、いつも私の隣の席だけ誰もいない。
だから、隣いないとなんか悲しいなー…とは思ってたけど、この人が隣って言うのは違うでしょ!?
だって仮にも私、地味子だよ?地味子とイケメンじゃあ、差がありすぎだよー!
「よろしく」
そんな事をもんもんと考えていたせいで、いつの間にか隣の席に座っていたハトバレイジに全く気づかなかった。
「ぅわっ!!」
突然話しかけられたから変な声出ちゃったじゃん!
しかも、結構な音量で…。
「なに、アイツ。あんなでかい声出るんだー」
「ウケるー!!」
そんな声が聞こえてくる。
やだなー、これじゃあこのハトバレイジにもそのうち地味子だって言われる…。
そう思いながらも
「よ、よろしく」
と一言だけ言っておいた。
ーーー時間は流れ、あっという間に?放課後になった。
「やっと帰れる」
そう、ぼそっと呟く。
けれど、私のテンションは最高潮ー!
家に帰ったらやっと…!早く帰ろ。
そう思って教室を出ようとしたら、いきなり誰かに腕を掴まれた。
「わっ!」
いきなりの出来事によろけてしまった。
腕を掴んだのは、いつも私をいじめているグループのリーダー(なのかな?)の花村華月ちゃんだった。
見た目はすごく可愛いのに、裏の顔が恐ろしいんだよなー…。
「なによろけちゃってんのー?」
「ご、ごめんなさ…」
「いい?怜司くんの隣だからって調子乗んじゃねーぞ!怜司くんに近づいたらタダじゃ済まねーかんな!」
こ、怖い…ってか、表の顔と裏の顔のギャップが激しすぎる…。
「は、はい…」
そう返事をすると、急に華月ちゃんが笑顔になった。
「じゃあ、また明日ねー!あっ!!怜司くんもまた明日ー♡」
そう言って、華月ちゃんは、教室を出て行った。