隣の伊東くんは小学生
プロローグ




「なー智希ー今日こそ遊べるよなー」

「あー……」




帰りの会が終わった後、同じクラスの吉井アキヒロが俺の机をバンバン叩く。

うるさいよ、ほんと。
机が可哀想だ。



「今日は無理」

「えーまたかよー。昨日も同じセリフ聞いたー」


 
口を尖らし、拗ねるアキヒロ。



「じゃあ明日は?」

「無理」

「明後日は?」

「無理」

「明後日の明日は?」

「無理」

「明後日の明後日は?」

「無理」

「俺の名前は?」

「無理」

「俺の話聞いてないじゃんかよーー!」




またもやバンバン俺の机を叩き出す。


あーもう本当に面倒やつだな。

つうか何で俺こんなにこいつに好かれてるんだ?
無駄にこいつ俺に付いて来るし、遊びに誘われるんだけど。




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