隣の伊東くんは小学生
小学生現る

現実








「ごめん、やっぱ好きになれなかった」

「………え」




放課後、教室には私と目の前にいる彼。


色素が薄い髪が特徴的な笑顔がよく似合う彼。

彼は私の彼氏。



いやたぶん、いやきっと1秒後に元彼になる。




「別れよう」




ほら、ね。





「あ、そっか。うん分かった」





私がそう言うと彼は教室から出て行った。
ごめんと言葉を残して。



大好きだった彼が離れていく。

私は引き止める資格はない。
別れたくないなんて言う資格はない。




あーあ。
ごめんなんていらないよ。

だって悪いことしてないじゃん。








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