隣の伊東くんは小学生





ちなみに昨日私をフった彼は同じ学年だけど、違うクラスで教室も遠く離れているのでなかなか会うことはない。


片想いの時から彼女だった時はこの教室の距離が恨めしく思ってたけど、もうそう思うこともないんだな……。


はあ、やっぱまだ落ち込むわ。




「でも麻衣はきっと1週間以内に好きな人が出来るよ」

「えー。私そんなさっぱりしてないよ」

「嘘つけ。2人目の人にフられてから昨日の男を好きになるまで3日間しか間空いてなかったじゃん」

「それはー…」





好きになってしまったのだから仕方ないじゃないか。

たまたまスパンが短かっただけだし。


たまたまだ。たまたま。



まあ、好きになってしまえば期間なんて関係ないしね!





「それにしても何ですぐフられちゃうんだろう」



これが一番の疑問。



「尽くし過ぎなんじゃない?」



表情一つ変えず藍は言う。



「え!?でも尽くした方がいいでしょ?好きになってもらわないといけないんだから余計に!」




素っ気ないと好きになってもらえないし、男って尽くしてもらった方がいいんじゃないの?

どっかの雑誌の男心特集で尽くしてもらったら嬉しいって書いてあったし。




「確かに尽くしてもらったら嬉しいと思うかもだけど、本当に嬉しいのは好きな子に尽くしてもらうことじゃない?」

「え…そんなこと言ったら、私どうしたらいいの?」



今まで頑張って尽くすことが好きになってもらえる方法だと思ってきた。

けどそれがダメならどうしろというの?




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