your voice
「おはよ~花純」
「おはよ琴音」
「いよいよ今日から授業始まるね~!」
うぅ~っ!
今日から大好きな歌についていろいろ学べるのか…
この上なく幸せだなぁ。
「琴音は何専攻なの?」
「私はボーカル専攻だよ」
「やっぱり。そうじゃないかと思ってた」
「え、何で??」
「琴音の声、奇麗だもん。
何ていうか、透き通ってる?
とりあえず…私はすごく好き」
「!…ありがとぉ~」
そんな風に言ってもらえるなんて…
自分が自信を持ってるものを褒められるって凄く嬉しいな。
「あ、花純は?」
「アタシはヴァイオリンだよ」
ヴァイオリンッ?!
「かっ…かっこいい」
「そーぉ?三歳のころからしてるの」
…三歳。
そっか、この学校にはそういう人が集まってくるのか。