your voice
「…じゃあ、甘えさせてもらえますか」
「本当!?」
「…はい」
何で私じゃなくて龍臣さんの方が嬉しそうなんだろ?
「それじゃ、この紙に名前書いてくれる?」
「え?」
「一応、形として残しとかなきゃいけないんだ」
「あ…はい」
そう、だよね。
こういう事ちゃんとしなきゃいけないよね。
「あと、今日の放課後は迎えに行くから教室で待ってて」
「了解です…」
「ありがとう。それじゃあ、またあとで」
「!!」
うわ、何なの最後の笑顔。
今ので納得した。
あの笑顔を見せられたら惚れちゃうよ。
私も胸の奥がキュンっていったのが聞こえたもん。
「…ん?」
私あの人と一緒に暮すんだよね?
…どうしよう。
急に胸がドキドキしてきた。
私どうなっちゃうんだろう?…?