your voice
「・・・はぁっ」
龍臣さんが部屋から出て行って一人、私は見慣れない部屋で溜息をついた。
「…悔しい」
『いつか食うから』
そう言った時の龍臣さんの笑った顔にときめいてしまった。
…あんなイケメンが笑うなんてずるいよぅ。
なんて言い訳にしかならない。
あんな性格悪い男にときめいちゃうなんてー!
「うー」
それに。
さっき龍臣さんの唇が触れてた首筋が、熱い。
熱くて、熱くて…
溶けちゃいそう。