your voice



「うわ、何でそんなエロい顔してんの?」

「きゃーーーーー?!」


 いつの間に帰ってきてたの?!

 っていうか、私そんな顔してるの?!


「急にそんなに怖い顔になるなよ」

「…別に、普通ですけど」

「その可愛い声に免じて今日はもう手出さねーから」

「!!」

「それじゃ俺外出するからそこのマニフェスト熟読しとけよ?」

「え?」


 そこのマニフェストって…


「?!」



  “メイドになるにあたって”



「それじゃーね」

「ちょっ!」


 …言うだけ言って出て行っちゃったし。




< 35 / 88 >

この作品をシェア

pagetop