【完】小さなしあわせ、重ねよう。


彼女の優しさに気付けなかった俺は彼氏失格だけれど、これから昇格できるように初心に戻って頑張ろう。


そう、大事な畑辺を抱きしめながら強く誓った。



そんな時、

『オフロガタマリマシタ』

風呂自動運転の声が部屋に響いた。


「あ、お風呂溜まった。田邉くん入ってきてー!」

「えっ!?」

「ほらほら、早くー!」

「あ、あぁ、うん?」


促されるままに風呂場に向かった。



あのさっき可愛く泣いていた畑辺はどこにっ...?


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