【完】小さなしあわせ、重ねよう。


「うわぁ...慶起ヒドッ」

「は?なんで?」

「まじ鈍ちん。笑美ちゃん気にすんなよっ」

…意味不明。
てか、なんで下の名前で読んでんだよ。
俺の彼女なんだけど。


「あははっ気にするだけ無駄だからしないよ~」


畑辺の顔が少し曇った気がする。
なんか俺悪いこと言ったかな?


「じゃあまたなっ!」


22時頃に修也たちは帰っていった。

家の中では畑辺がせかせかと鍋の後片付けをしていた。


「俺もする」

「…じゃあ、皿を流しに持っていって...あと台拭きも」

「うん」


どうしたんだろう畑辺。
心なしか、鍋の途中から元気がないように思える。

それから会話もするわけでもなく、片付けた。
そして、交互に風呂。


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