君と僕
君へ
僕は想う
僕には彼女がいる。
今はまだ
隣で寝息をたてている彼女をそっと覗き込みながら
少しだけ昔を思い出した
もう 知り合って15年近くになるだろうか…
初めて彼女に会った時、
僕はひどい事をしてしまった。
いま想うと、僕の第一印象は最低な奴だっただろう。
あの頃 僕は
目に映るものすべてが
敵だった…
怖かった
すごく怖かったんだ。
でも、君は
僕へと差し伸べる手を
引くことはせず
待ってくれた。
僕が 君の手を取るまで
待ってくれた。
あの時、君にはかなわないって想ったんだ