君と僕

いつだったか…


君の友達が遊びに来た事があったね




友達に僕を紹介して、みんなで食事した。




君が家に招くぐらいだから、よほど仲良しなんだろう…君も友達も楽しそうだった。




でも、君は本当に笑う事はなかった。


たぶん僕にしか見抜けない




友達が帰った後、

僕は聞いた。



『珍しいね。君が家に招くぐらいだから、よほど仲良しなんだね?』


「うん。友達。」


『でも、君は本当に笑っていなかったよ?

君の周りに誰にも見えない壁があった』


「クスクス…誰にも見えないのにあなたには見えたの?」

『見えた。』


「……」


『あの友達は、いい人だと思うけどな?
ちゃんと君の事を理解してくれている』


「うん。友達のなかで一番好き。」


『じゃあ、なんで壁を作るのさ?』





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