プレイボーイの甘い罠



私の決意は嘘のように砕け散った。



ここから見える2人はすごく距離が近くて。


それが何をしているのか分かってしまっ
たから。




その場から飛び出して逃げた。


「葵!?」


驚いた様な伊織の声が聞こえても足を止
めなかった。




やっぱり諦めよう。それが正解なんだよ。


伊織は誰とだってキス出来るプレイボー
イなんだから。



本来私が関わるような人じゃない。



良かった、今気付いて。今だったら傷は
浅くてすむかもしれない。


私は唇をかみしめてただひたすらに走った。




< 175 / 235 >

この作品をシェア

pagetop