プレイボーイの甘い罠
伊織が足でドアを開けて、落ちそうになった私は伊織の首に手を回してしがみつく。
落ちてケガしたらどうしようもない。
…待った。
よく考えたら、チャイムの音も聞こえたし今は昼休み。
ということは廊下には生徒がたくさんいるわけで。
これを大勢の人に見られるってコトよね?
「伊織おろして!!みんないるのよ!?」
「いいんだよ。それが目的なんだから」
それが目的!?
どういうコトかサッパリ分からないわ。
伊織が歩いて行って…私達の教室の前まで着てしまった。
ここに来るまでどれだけの人に見られたと思ってんの!?
当の本人は余裕そうな顔してるし!