煙草とあなたと幻と


陽司はうきうきしていた。今日は美空の家に久しぶりに行く日。うきうきしすぎて、美空のぶんの煙草も買ってしまったが、美空は喜ぶだろうか。…もう一週間も会ってない。一週間も。

「早く一緒に住みてーなー」
思わず口から零れる。

太陽が高く、きらきらとひとびとを照らしていた。季節は夏だ。

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