初恋さくらんぼ
「で?そのカフェって?」
美香がニヤニヤしながら聞いてくる。
…仕方なく連れてくことにした。
「いらっしゃいませ。
あ、遥ちゃん今日はお友達も一緒なんだ、」
今日もいた。遥希くん。
名前を教えてから、遥ちゃん、て呼んでくれるんだ
「はい!チェリーティーとココアで!」
「ははは、りょーうかい。」
そう言ってはにかんだ顔はすっごくかっこいい。
「あの人、イケメンだね。
てか、遥のこと名前で呼んでたよ」
「ま、まあ…//」
「あの人なら納得!よし、あとは頑張れ!
まずは連絡先だぞ」
「れっ、連絡先…」
「それじゃ!」
もう、連絡先って…
私なんかに…
「はい、チェリーティーと、ココア。
てあれ?友達の子は?」
「帰っちゃいました」
えへへ、と言ってみる。
「そっか、じゃ、このココア、俺が飲んでもいいかな?
あっもちろんお金は俺がっ!」
ふふ、おかしな人。
「どうぞ!ご自由に」
遥希くんはやったあ♪といって美香がいた席に座った。
あっ、そういう意味か
遥希くんが目の前にいるなんて…
「夢みたい」
あっ、つい口に…
「―――…だよ」
すごく緊張していた私は、
遥希くんが何か言っていたなんて、気づかなかった。