僕が失くしたもの、得たもの、そして彼女の失敗
百円で作れても、百円で売るにはもったいない代物なのか。

またはただ、単にこの店に無いだけなのか。

その時僕の背中に、むずむずとするものがやってきて、僕にまとわりついた。

またかと思った。

僕は一連の作業の後、悶絶する。

この痛みをもう何十回と繰り返しているのだ。

僕は確信した。

猶予が無い事を。
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