僕が失くしたもの、得たもの、そして彼女の失敗
僕は「孫の手」の代わりになるものを探しはじめた。

まず最初に目についたものは、さえ箸だった。

長さは十分である。

でも、かゆいところに届いても、掻く事は出来そうになかった。

もし出来たとしても効果は期待出来なかった。

次に目を付けたのはしゃもじだった。
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