僕が失くしたもの、得たもの、そして彼女の失敗
僕は今、リビングのソファーに座り、パスタをかき混ぜる棒で、背中を掻いている。

全くと言って良いほど、何の問題もない。

僕の要求を全て満たしてくれる。

むしろ、背中が早く痒くならないかなと思うほどだ。

しかしそもそも僕は、「孫の手」など、これまで使ったことが無かったなと、思い始める。
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