もう一度…。
「あれ?美緒ちゃんは??」


都がわたしの後ろを覗き込む。


「もう行ったよ。バイバーイ!ってね。」


「えぇ~~会いたかったのに~~残念。」


「先月も会ったでしょ~。」


わたしが笑いながら言うと、少し真面目な顔で都が聞いた。


「美緒ちゃん、なんか言ってた?ゆりがついてかないって言ったとき。」


「あーーー特に、、、かな。別れ際に泣かないでよ~とは言ってたけど。」


「………そっか。」


少しホッとした様子で都が頷く。
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