もう一度…。
「おはよーー」


美緒が目をこすりながら、リビングに入ってくる。


「おはよ。もう少し寝ててよかったのに。まだ早いよ。」

「んんーー、なんか目覚めちゃった。
  お母さんこそ早いね。旅行が楽しみすぎて寝れなかったの?」

「それは美緒の方でしょ。」


私は少し笑いながら、テーブルに朝食を置いた。


「へへへ。そうですよ~ホント楽しみすぎるよ~~!!」


美緒が満面の笑みで天井を仰ぐ。


「はいはい。ほら先に顔洗っといで。」


そういって、美緒を廊下へと押し出した。
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