もう一度…。
「じゃあ、美緒のことよろしくお願いします。」



東京駅で合流したお義母さん達に美緒を託す。

久しぶりの再会に、美緒は少し恥ずかしそうだ。



「今日と明日は私たちが責任をもって預かるから。
ゆりさんもたまにはのんびりしなさいね。」

「ありがとうございます。
私も東京にはいますので、何かあればいつでも連絡ください。」


わたしが頭をさげると、お義母さん達はうれしそうに美緒の手をとり3人で改札の中へと入っていく。


「お母さん、私がいなくて寂しいだろうけど、泣いちゃだめだよ!」


冗談ぽく言いながら、美緒は手を振って階段を降りて行った。
< 6 / 36 >

この作品をシェア

pagetop