初恋が君だなんて、ハードルが高すぎる。
そして放課後、南雲くんに連れてこられたのは。
「か、かわいい…っ!」
ふわふわした可愛い猫たちがたくさんいる、いわゆる猫カフェ。
「お誕生日おめでとうございます!
当店からのサービスです」
そう言って店員さんが持ってきてくれたのは、猫の顔が描いてある小さめのケーキ。
可愛すぎる…!
「あ、ありがとうございます!」
そして机を挟んで正面に座る南雲くんを見る。
「……なに?」
少し照れくさそうに、そっぽを向く。
それがなんだか可愛くて。