初恋が君だなんて、ハードルが高すぎる。



「可愛い〜」




たくさんの猫と触れ合える猫カフェは、猫好きからしたら天国みたいだ。





「…北山さん」






グレーの猫を撫でていると、呼ばれた名前に振り向く。



「これ、大したものじゃないけど」




少し顔を背けたまま渡されたのは、白い紙袋。

もしかして、プレゼント?




「そんなのいいのに…!」


「…似合いそうだな、と思って」


「え…」





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