初恋が君だなんて、ハードルが高すぎる。




「…どうしよう」





次の日の朝、目の前に並ぶ2つのお弁当箱を見て、呟く。


なんで2人分作ってるの、夕陽。


作るね、なんて言ってないんだから、南雲くんびっくりするよね。


ていうか、迷惑かもしれない。




他人の作ったものは食べたくないってタイプの人もいるし。


ただコンビニのパンが好きなのかもしれないし。


そとそも私のお弁当、自信を持って渡せるほど美味しくない。





「うーん…」



いいや、一応持って行こう。

無理だったら渡さなければいいんだし、せっかく作ったのにもったいないもんね…!





< 121 / 247 >

この作品をシェア

pagetop