初恋が君だなんて、ハードルが高すぎる。
「…で、夕陽は?」
「え?」
「"乃愛ちゃん"じゃなくて、夕陽は何乗りたいの?」
「っ、」
うそ、十分幸せだ。
南雲くんの優しさにまたドキドキしながら、一緒にマップを見る。
コーヒーカップにジェットコースター、お化け屋敷なんかも入れば、ちょうどお昼時に。
「あっ、私まとめて買ってくるね」
遊園地内のハンバーガーショップで席を確保してから、財布を持って席を立つ。
「みんな、どれ食べる?」
「俺も行く」
そう言って、一緒にレジに向かってくれる南雲くん。
やっぱり好きだなぁって、これ思うの今日何回目だろう。